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144.コロナ融資後の債務超過から抜け出すには?

2022年2月10日

コロナの被害を直接的又は間接的に受けた企業は沢山あると思います。
その中で、コロナ融資を受けて、それほど多く返済していないにも関わらず、手元資金が減った会社は、債務超過に陥っている可能性があります。
債務超過に陥っていれば、少なくとも債務超過を解消するまで融資を受けることが出来ません。
ですから、事業を継続したいのであれば、まず債務超過状況から抜け出す必要があります。
例えば、日本政策金融公庫から3000万円のコロナ融資を使い果たし、1000万円の債務超過状態だとすると、1000万円以上の増資すれば良い訳ですが、そのような余裕がある経営者は中々いません。
そのような場合には、収支計画や資金繰り表を持って日本政策金融公庫に行って劣後ローンを申し込みたいがどうすれば良いか相談すると良いでしょう。
劣後ローンを1000万円以上借りられれば、資本と見なされ債務超過が解消される事になります。
ただ、その前にメインバンクやサブメインにも収支計画と資金繰り表を持って公庫から劣後ローンが出たら債務超過が解消されますので、ご支援頂きたいと挨拶に行っておいた方が良いでしょう。
何故ならば、劣後ローンの実行条件の一つに他行の支援(融資)が条件になっているからです。
勿論、劣後ローンが先に実行される訳ですが、公庫から支援行に連絡が入りますので、支援の具体性も打合せしておいた方が良いでしょう。
実は、この他行からの支援をどのように取り付けるかが、結構知恵を絞らないと難しいと思います。
ここは、専門家に頼んだ方が良いかも知れませんが、普段から勉強されている方なら、方策が浮かぶかも知れませんね。
そして、最後に日本政策金融公庫が新たに劣後ローンを出す事が難しい様子でしたら、既にコロナ融資として借りている3000万円を劣後ローンに振り替えて頂けないかと頼んで見るのが効果的でしょう。
真水の融資はありませんが、コロナ融資の3000万円が劣後ローンになれば、資本が3000万円増えたとみなす事ができますので、債務超過1000万円から資産超過2000万円の会社に切り替える事が出来るからです。
それであれば、公庫は新たな融資を行う必要がありませんので、若干ハードルは下がると思います。

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