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139.年商1億円の会社で35億円の融資が受けられるのか?

2021年10月9日

年商が1億円未満の会社から、数十億円借りられないかと言う相談良くあります。
大概は不動産がらみです。
山を買って、墓地を造成したり、廃棄物処理に利用すれば、数十億円の利益が出ると言う夢のようなお話です。
或いは、地上げのような転売目的の仕入れ資金から、都心のビルの売買まで色々あります。
これらの話で年商の小さな会社が数十億円も借りる事ができるのでしょうか?
その答えはケースバイケースと言う事になりますが、基本的には融資を受けるのは難しいと言えます。
では、どのようなケースであれば融資を受けられるのでしょうか?
小さいながらも廃棄物処理を本業として長年の実績があり、自治体や大手建設業などからの依頼があり、廃棄処理場の土地に借入額以上の担保価値があれば、可能になることもあります。
また、融資は難しくとも不動産の転売なの短期売買であれば、ファンドやキャピタル会社などを使って、資金をリスクにさらさないようSPCを立てて取引するスキームを使って、転売益をそれぞれの報酬として分ける事で、融資に近い効果を出す手法もあります。
しかしながら、いずれのケースでも簡単ではありません。
問題の多くは安全性をどのようにして担保するかと言う点にあります。
年商1000億円企業に35億円貸しても、それを持ち逃げして1000億円のビジネスを失う方がリスクが高いと言えますが、年商1億円の会社に35億円が振り込まれたら、事業を行わず持ち逃げした方が儲かると考えても可笑しくないからです。
どう考えてもそのようなリスクが無いと言う状況を作らなければ、投資家も投資できませんので条件が難しい訳です。
ですから、そのような身に余る大きな話の成功率を高めるには、ビジネスの進め方から専門家に相談しながら進めないと単純に話を進めて、それでは投資はできないとなってしまってからでは、後戻りは難しいからです。

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