ブログ

135.何故、業績悪化しても財務改善できないのか?

2021年7月23日

上場会社が2期以上の連続赤字を出すほど業績が悪化しますと、株主から社長交代を要求される事があります。
そして新社長は必ずと言って良いほど、財務改善から手を付けます。
あのアップルの業績がどん底に陥った時に、スティーブ・ジョブ氏が新たにCEOに復帰して、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル/現金循環化日数)の見直しと言う財務戦略を強化しました。
業績悪化時の財務改善は経費削減がメインになることが多いので、今まで事業を推進してきた社長が急に逆走するのは反発も多く、スピード感を持って実現するのは難しいと言えます。
それが、社長が交代して人が変われば、方針が変わっても矛盾が生じないため上手く行きやすいと言えます。
ところが、中小零細企業では、トップが責任を取って交代することは、ほぼありませんので、自らの方針を180度転換するのは難しい場合が多いので、財務改善ができない原因の一つになっている場合があります。
今まで、売上を上げることを一番の善としていたため、そのためなら経費は使いたい放題と言う社風を、同じ社長が急に経費節減を訴えても説得力がありません。
そのようなこともあり、専門家がアドバイスしても実行しづらいと言う現象が起こり、結果として財務改善が進まないと言う事があります。
ですから、中小零細企業の財務改善は、社長が自らを律し考え方を変えなければ上手く行きません。

お問い合わせ

ご相談は、お電話またはメールフォームにてお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ:03-6717-4600
お問い合わせ

ページの先頭へ