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108.売れない会社を売るには?

2020年10月22日

スモールM&Aの世界で「売れない会社」とは、どんな会社なのでしょうか?
買手の動機も様々ですが、昔のように債務超過会社を買って合併して節税すると言うスキームが法改正以降は難しくなりましたので、やはり赤字や債務超過の会社を好んで買おうとする人は少なくなりました。
逆に売れる会社は、やはり黒字で資産超過の会社です。
当たり前の話ですが、多くの会社は銀行借入で買いますので、買った会社の収益から返済できた上に、キャッシュフローが取れる会社を買いたがります。
ここは不動産投資と同じような理屈です。
そのような現状を考えれば、黒字化と資産超過化は売れる条件の一つと考えても良いでしょう。
では、黒字はどのくらいないといけないのかと言いますと、それは誰に売るかによっても違うと言えると思います。
例えば年商1億円の会社を3000万円で売りに出したとします。
営業利益は100万円の黒字で、現社長は役員報酬1000万円を取っていたとします。
ある大手の会社が買収を検討した場合、現社長には辞めてもらい自社の役員を新社長として送り込めば、役員報酬が1500万円になり400万円の赤字会社になってしまいます。
しかしながら、サラリーマンを辞めて、今までの貯金と創業融資で買収を行うケースを考えますと、役員報酬は500万円で十分と言うことで600万円の営業利益が出ることになります。
さて、売却会社はどちらに取って価値があるか考えるまでもないと思います。

次にこの会社の事務所家賃が50万円/月だとします。
そこへ200万円の引越し費用を掛けて30万円/月の事務所へ移ったとします。
初年度は引っ越し代の200万円と浮いた家賃と20万円×10ヶ月分で、ほぼトントンだと言えます。
しかしながら、2年目からは240万円の営業利益を押し上げ340万円になります。
また、場合によっては借入を増やし、広告宣伝費につぎ込み売上を上げて営業利益を増やす方が有利になるケースもあります。
このように、M&Aで会社を売却するには誰に売るかと言う事も重要ですし、財務改善をして売れる会社にしておくことも重要なのです。
会社を売却したいと思ったら、いきなりM&Aマッチング会社やサイトに登録すべきではありません。
どのような会社でも専門家が財務改善を行えば、そのまま売却するより遥かに高く売る事が出来ます。
現に大手M&A会社に売却依頼をして初期費用200万円も支払ったのに1年間で1社も紹介してもらえなかったと弊社に相談に来られた会社がありました。
何故、紹介すらしてもらえなかったのかと言いますと1.5億円の債務超過だったからです。
弊社で2年間財務改善を行い14億円で売却できました。
このような価値を上げて売却する専門家は中々いません。
大手のM&A会社でもマッチングの専門家であって高く売るための財務改善をアドバイスしてくれることはありません。
売却する前に価値を上げる財務改善を行い、ご希望であればFA(ファイナンシャルアドバイザー)として、マッチングと高く売るための交渉も可能です。

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