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105.M&Aでの成功はFA次第?

2020年10月4日

M&Aを行うに当たって「売る側」も「買う側」もFA(ファイナンシャルアドバイザー)を立てるのが一般的です。
費用が勿体ないと思い相手先が FAを立てているのに自社は立てないとすれば、相手の言いなりになりになり、不味いと思い交渉を中断すれば高額なペナルティーを取られるケースもあるでしょう。
それではと言う事で、先方と同じ FAを付けると利害が反しますので、必ずしも自社に有利に動いてくれるとは限りません。
「売り側」は高く売りたい訳ですし、「買い側」は安く買いたい訳ですから、同じ FAが交渉に立てば、どちらかを有利にするか間を取るしかありません。
ですから自社専用のFAを立てるべきなのです。
しかしながら、現実は「売り側」と契約しているFAが接近して来ますので、多くの場合「買い側」も同じ FAと契約せざるを得なくなってしまうのが現実です。
FA は「売り側」と「買い側」の両方から手数料を貰うのが目的で営業しておりますので、M&Aに慣れていない方は当然この罠に掛かってしまいます。
何故ならば、FAは良い売物を紹介して、他所のFAを頼むのであれば、この話は他へ持って行くと脅すからです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
M&Aを考え始めた時にFAと契約し、良い案件を捜してもらう事です。
そのようにしておけば、他のFAから話を持ち込まれても、自社のFAに相談すればプロ同士、お互い様なので上手くやってくれます。
次に、どのようなFAを選べば良いのでしょうか?
M&Aは非常に複雑で、大手と言えども全ての機能を持っている訳ではありません。
例えば、デューデリジェンス等は外部の専門家に委託するのが実情です。
ですから FAに専門性を求めても意味がありません。
そして、FAはマッチングを中心とした業務が多く、気に入らなければ次を紹介するだけで、仲人のような役割が多く相手の長所を強調し、何とか纏めて手数料に繋げようと考えています。
ですから、高く売ったり、安く買ったりする交渉能力もノウハウもありません。
売買のプロであるファンドやキャピタル会社と同等以上の交渉能力やノウハウを持ったFAはかなり貴重な存在と言えます。
更に言えば、FAは 買い側に買収資金が足りない時に資金調達の面倒は見てくれませんので、何でも相談できる訳ではございません。
つまり、中小企業がM&Aで成功するためには、「マッチング機能」と「交渉能力の高さ」と「経営コンサルティング機能」とか場合によっては「資金調達能力」などが必要になります。
マッチング機能だけで良いのは、上場会社のように他の機能は自社で保有しているケースだけです。
今の時代は、FAであれば会社の大小に関係なく、マッチング機能はあると思いますので、それ以外の能力が選択基準になると思います。
弊社でも、日本M&Aセンター様やバトンズ様を始めに、多くのマッチング先がございますので、全く問題はありません。
むしろ、通常のFAでは絶対に行わない、債務超過の解消と資金調達のお手伝いをさせて頂いた上で、売却出来る環境を2年で作り高値でプロのファンドに売り抜けると言う実績もございます。
そのあたりのサポートを期待される方は、コンサルティング会社の中でM&Aの実績があるところが良いと思います。


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