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90.コロナ融資でメインバンクが変わるのか?

2020年6月13日

コロナ関連融資を銀行から受けた方の多くは、4号か危機関連の保証協会の100%保証が付いた融資を受けたと思います。
これらの融資を受けた時の経緯は色々だと思います。
すんなりとメインバンクからの提案を受け、そのまま申し込んだ方は何も心配する必要はないでしょう。
問題は、メインバンクからの提案がないまま、他行からの積極的な営業で決めてしまった方もいるでしょう。
特にメインバンクから保証協会付融資3000万円とプロパー2000万円しか受けていないのに、コロナ関連融資で6000万円も他行から受けてしまったら、メインバンクは変わってしまうと言う事なのでしょうか?
このような質問を受けた事があります。
どうやらメインバンクの知る事になり、「何故弊行から借りないのか?」と嫌味を言われたようです。
なんせ、100%保証でメインバンクは、ノーリスクで確実に金利を稼げる商品ですから、のどから手が出るほど欲しかったかも知れません。
しかしながら、今回はコロナ被害の救済的な意味合いの融資ですから、メインバンクから借りると言う事より、融資スピードの方が重要な場合もあると思います。
それにメインバンクとは、必ずしも借入金額の絶対額が大きい順番に決まるものでもありません。
このケースでは、メインバンクの融資総額は5000万円ですが、プロパー2000万円が含まれておりますので、保全率は60%で40%はリスクを取って融資をしています。
それに対して6000万円のコロナ融資を実行した銀行は100%保証ですからノーリスクと言う事になります。
それにコロナ関連融資は、4号も危機関連も別枠です。
つまり、借りたら返済するだけで折返し融資を受けられる訳ではありません。
それに対してメインバンクの一般枠は返済すれば、空いた枠内で折返し融資を受ける事が可能な仕組みになっています。
つまり、コロナ融資を出した銀行は一時的に融資残高がメインバンクを上回ったに過ぎず、返済が進んで行けば残高は減る一方です。
それに対してメインバンクの一般枠は、業績にもよりますが返済した分だけ折返し融資を受けることができるのです。
このまま時が流れれば、いずれメインバンクの残高がトップに躍り出る事になります。
つまり、メインバンクが根底からひっくり返された訳ではないのです。
但し、メインバンク側とコロナ融資の件で争い、心証を悪くすればメインバンクの方が顧客と思わなくなる可能性はあります。
できれば、何故今回のコロナ融資を他行から受けたのかを丁寧に説明し、次にこのような融資があれば、是非メインさんにお願いしたいと喧嘩をしない方が良いでしょう。

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