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81.コロナウイルス対策融資の使い方-2

2020年3月14日

まず、キャッシュポジションを上げて、沢山借りてしまって不況が続いて使ってしまった場合の返済を心配する方がいます。
しかし、よく考えて頂ければ解ると思いますが、借りなければ不況に耐えられず倒産していたのではないでしょうか?
だとすれば、同じ業界の中小企業でキャッシュポジションを高めていない同業他社は耐えられず倒産して淘汰されてしまったのではないでしょうか?
そうなれば、生き残った処へ仕事は集中するでしょう。
そうであれば、返済できるかも知れませんし、そうならなくても事情が事情ですからリスケジュールも比較的簡単に応じてもらえるでしょう。
まずは生き残る事が重要です。

次に、リスケ中や債務超過でも借りられますかと聞かれます。
簡単に言えば、借りられるケースもありますし、借りられないケースもあります。
例えば、債務超過200万円程度の比較的軽症で、経費削減などで十分返済できることを経営改善計画書に書き、債務超過脱出プランと共に専門家と共に銀行に交渉に行けば、かなりの確率で借りられるでしょう。
リスケ中の方もコロナウイルスの影響を受けなければ、十分復活できる状態を経営改善計画などで示して、良好な関係にある金融機関に専門家と共に交渉すれば、かなりの確率で借りられるでしょう。
しかしながら、数千万円の債務超過やリスケしても年々業績が落ちている場合などは、専門家でも難しいかも知れません。
では、軽傷でも何の準備もせずに交渉に向かえば、下りる融資も下りないでしょう。
ただ、今回のコロナウイルス対策融資は信用保証協会100%保証もありますので、銀行に取ってはリスクの無い融資ですから、是非やりたいと言う部分もあります。
そのような積極的な銀行や担当者に当たれば、専門家に頼まなくても融資を受けられるような資料を自ら作成して稟議を通してくれるケースもあります。
債務超過でもなく、リスケ中でもないのであれば、まずは相談窓口やお付合いのある銀行の担当者に相談して見るのが良いでしょう。
それでも貸してくれないと言うことであれば、何らかの大きな財務的な欠陥がある可能性がありますので、専門家に相談して見て下さい。
メルマガでも書きましたが、今回のコロナウイルスの影響は何時終息するか誰にも分かりません。
長引くと考え、借りられるだけ借りてキャッシュポジションを高めにキープしておく事をお勧めします。


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