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21.財務改善のパワーとは?

2019年1月5日

財務改善と言うと解り辛いと思いますので、どのような効果があるのかを少し具体的に披露したいと思います。
まず、中小企業の財務は株式発行や海外での社債発行による調達等は、考えなくても良いのでそれ程難しい訳ではありません。
ですから、中小企業の財務の役割としては、大きく言って二つです。
一つは、借り過ぎの警告です。
もう一つは、必要資金の調達です。
このように一言で言うと簡単に見えますが、実際にはその企業の財務内容を良くして最適な状態を保ちながら、状況の変化に対応しながら将来に備えなければなりません。
それと「借り過ぎの警告」は、意外に思われる場合がありますが大変重要です。
どんな会社でも無制限に借りられる訳ではないからです。
借り過ぎれば返済が出来なくなりますし、必要な時に資金を借りられなくなり企業の存続を脅かすからです。
上場会社でも財務部の許可が無ければ、社長と言えども大口投資は出来ません。
強硬すれば、会社の資金繰りが回らなくなるからです。
これは、経理部や税理士さんの仕事ではないんですね。
ですから、税理士事務所と顧問契約をしていても、もう借り過ぎですからとは忠告してくれません。
その上で、資金繰りの方法を提案するのが財務の仕事です。
このようにセーブすべき場合にはセーブしてでも財務内容の健全化を維持するのは、本当に必要な時に必要な資金調達をライバル他社よりも有利な条件で出来るようにするためです。
例えば、同じ融資を受けるにしても通常の証書貸付であれば5000万円必要であっても、金利だけの支払いで元金返済が無ければ3000万円の借入で十分だったりします。
そのような有利な融資を受けるためには、コベナンツ契約で財務内容を一定のレベルに保つ必要があります。
つまり財務内容をウォチングする専門家が必要になる訳です。

それから、チャンスがやって来た時に、そのチャンスを掴むのか諦めるのかは、資金調達ができるかどうかに掛かっていると言っても過言ではありません。
例えば、同業他社から事業を受け継ぐ者がいないので、通常なら5億円の価値がある会社を3億円で買って欲しいと相談されたらどうしますか?
恐らく、付合いのある金融機関に順番に相談して3億円貸してくれるよう頼まれるのではないでしょうか?
それも買収先の決算書と自社の試算表、良くて事業計画書ぐらいを持って交渉されると思いますが、それでは全行回っても断られるでしょう。
何故ならば、3億円借りられるだけの財務内容になっていないからです。
それだけの借入ができる財務内容の会社は滅多にありません。
しかし、3000万円なら借りられる財務内容の会社を6000万円借りられる財務内容になるよう財務改善を行う事は可能です。
3000万円なら10行から、6000万円なら5行に分散して借りれば理屈の上では借りられる事になります。
投資計画を持って10行に説明に回り全行に賛同を得るのは正直簡単ではありません。
ですから、日頃より財務改善を行い6000万円借りられる内容にして、5行から3億円を集める方が簡単だと言えます。

もう一つの観点は、買収先の利益と買収側の利益を合わせて借りた3億円の返済ができるかどうかです。
全体として、3億円を十分返済できる収益が見込め、各行が既存の買収側の財務内容だけで貸せる範囲であれば、融資が出る可能性が十分あります。
勿論、投資計画の書き方や金融機関の選び方や交渉のポイント等、難しい点は多々あります。
その中で最も重要なのが、普段からの財務改善と付合う金融機関の選び方と付合い方と言う普段の努力が物を言います。
何の準備もしていない会社に急に降って来た大きな良い話を実現する事はできません。
実現できるのは、身の丈に収まる小さな話だけなのです。
元々、財務改善を行っている良い会社には良い話が集まるようになっています。
財務内容が良ければ資金に困りませんし、金融機関も良い評価をしていますので、御社に関連する事があれば金融機関も宣伝してくれたり自行のお客様に紹介してくれるようになります。
経営者自身もチャンスを掴めると感じれば、そのような話に耳を傾けるようになります。
そのような良い循環が生まれれば、チャンスも自ずと増えてきます。
大会社を一代で築いた社長が良く「運が良かった」と言いますが、案外本心なのです。
つまり巡って来たチャンスを逃さずに済むだけの財務基盤を築いていたと言う事でもあり、財務基盤を築いていたから、チャンスに巡り合ったとも言えると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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