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M&Aのプロはどのように資金調達しているのか?

2018年5月29日

M&Aのプロと言えば、キャピタル会社等のファンド運営会社などでしょう。
勿論、大手の事業会社でも頻繁にM&Aを行っている会社もあります。
しかしながらプロと言えるのは、会社を買って、その価値を上げて売却する事を生業にしている投資会社であるファンド運営会社と言えるのではないでしょうか?

彼らは、匿名組合などを通じて投資家から資金を集めてファンドを組成します。
投資家のポジションはメザニン(融資と株式投資の中間)と言うケースが多いので、8%程度のリターンが必要になります。
それにファンド運営会社の利益を7%程度とすると年利15%以上で運営しなければなりません。

仮に30億円集めたファンドがあったとします。
そこへ、30億円で売りに出された会社があったとします。
その30億円の会社を全額ファンドの資金を使って買収すれば、年利15%以上で運営しなければなりませんので、税引後利益で4.5億円以上必要になり、そんな優良会社は滅多にありません。

そこで、半分の15億円はファンドで負担し、残りの15億円は銀行融資(年利2%)でまかなうと仮定します。
銀行融資分は金利2%と利益7%を足した9%で運用すれば良い事になります。
このように銀行融資とミックスすれば、年利12%で運用すれば良い事になり、税引後利益は3.6億円あれば良いことになりますが、これでもまだ厳しいですね。

それにこれでは、銀行が融資をしません。
何故かと言いますと会社の価値が本当に30億円あるのかどうかが分からないからです。
本当の価値が解らなければ担保価値も算定できない訳ですから、いくら50%の自己資金があったとしても融資できないわけです。

不動産の場合は、固定資産税評価額や公示価格や路線価など、一定の基準が整備されていますので、担保価値の算定も簡単に出来るので、融資ができる訳です。

さて、買収する会社の真の価値を証明するにはどうすれば良いと思いますか?
そうです。
デューデリジェンスを行う事です。
それも、金融機関があそこの査定なら間違いないだろうと思えるそれなりの専門家に依頼する事が重要なのです。
ですから、デューデリジェンスの費用は2000万円~3000万円程度は掛かるのです。

それで30億円の会社に対してデューデリジェンスを行った結果、20億円の価値しかない事が解り買収金額を20億円に下げて買収したとします。
そして半分の10億円はファンドから、残りの10億円は銀行融資で賄って買収するとしますと、20億円の12%で運用出来れば良い訳ですから、年間2.4億円の税引後利益があれば良い事になります。

こんなに簡単ではありませんが、ポイントは銀行融資を受けて買収するためには、企業の真の価値を金融機関側が納得する形で証明する事が必要になると言うのが基本です。

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